よくある質問

デジタル空間で行われるハラスメント(いじめ)。ネット上でのいじめは、現実世界でのいじめと違い、ソーシャルメディアや携帯電話、ゲーム中など、どこにいても子供に起こる可能性があります。残念ながら、すべての親が、10代によくある問題とネットいじめの赤信号を見分けられるわけではありません。子供から発信される信号としては、例えば、目に見える体調の変化、突然の興味喪失、神経質になる、感情の起伏と曖昧な返事、学校を休むために病気のふりをする、ソーシャルメディアのプロフィールを削除する、異常な引きこもり、持ち物の紛失や破損、といった状態が挙げられます。
ネットストーカー(サイバーストーカー)は、ソーシャルメディア、電子メール、インスタントメッセージ、オンラインで取得可能な個人データなどの、オンライン技術を利用して、被害者に不適切な接触を行うことです。具体的には、なんらかの強要や身体的危害を加えるといった現実世界での脅威を含むメッセージを頻繁に繰り返し送信するなどしています。多くの場合、ネットストーカー行為と物理的ストーカー行為は相互に関連しているため、より危険なものとなり得ます。
2014年にEU7カ国で行われた調査によると、調査対象の子供のオンライン娯楽は、ソーシャルメディアの利用が1位、2位は動画視聴、3位はインスタントメッセージという結果が出ています。
性的搾取、性的虐待、人身売買を目的として、子供を狙う大人がオンラインで子供と精神的に親しい関係を築き、子どもから信頼を得ることです。そして、その信頼関係を悪用し、子どもを誘い出したり、何らかの強要を行います。 オンラインでは、子供や10代の若者は、友人や家族以外の知り合いや、もしくは見知らぬ人から声を掛けられたり誘われる可能性があります。制限や指導なしに子供たちが自由にインターネットを閲覧することがないよう、親は積極的に行動しましょう。子供がオンラインを使う初めての日から一緒にテクノロジーを使うことで、子供たちが安全にインターネットを楽しみ、潜在的な危険から身を守ることができるようになるのです。 子供たちと良好な関係を築き、テクノロジーとセキュリティの基本を理解することは、子供たちが安全にインターネットを利用するための重要な基礎となります。
画像や動画、メッセージを共有できるデバイス(ノートパソコン、携帯電話、スマートフォン、タブレット)を使って、誰かが性的なメッセージを送ったり、自分や他人の性的、裸、半裸の画像や動画を共有したりすることです。結果として、脅迫、いじめ、危害といったリスクだけでなく、その画像や動画、メッセージがオンライン上では永遠に残り、自分ではコントールできない状態になるというリスクがあります。
ソーシャルメディア上では、位置情報サービスを利用し、写真や動画、ステータスに位置情報を付加する「チェックイン」機能があり、現在地の共有が一般的になってきています。子供たちが位置情報を使って自分の居場所をフォロワーに知らせることは無害に思えるかもしれませんが、全世界に自分の正確な位置を共有することは、安全なアイデアとは言えません。適切なプライバシー設定がされていなければ、この情報がいじめっ子やストーカー、さらにはサイバー犯罪者の手に渡らないという保証はどこにもないのです。 不適切な位置情報の共有を避けるには、携帯電話やタブレット端末のGPS機能をオフにしておくよう、子供に教えてください。オンにするのは、道案内や地図を使うとき、あるいはこれから会う友だちに自分の位置を送るときだけにしてください。しかし、GPSをオフにしていても、子供が知らず知らずのうちに自分の居場所を公開してしまうことがあります。その場所がわかる写真や、その場所を説明する文章があれば、それが問題になることもあります。