お子さまは塞ぎこんでいたり、学校を休むために仮病を使ったりしていませんか?このような行動の背景にあるのは、思春期という年頃や試験、怠け癖だけのせいではありません。デジタルの中で行われる嫌がらせ、つまりネットいじめ(サイバーブリング)も、お子さまの心身に大きな影響を及ぼす可能性のある原因の一つです。しかし残念なことに、10代の若者が抱える一般的な問題と、ネットいじめから発せられる警告を保護者が区別できるわけではありません。
そこで、お子さまがネットいじめの被害に遭っている兆候がわかるリストを用意しました。
目に見える身体的変化がある
体重や食欲が急に減っていませんか?夜眠れず、朝にはストレスを感じているように見えますか?別のことが原因かもしれませんが、以下に挙げる兆候と組み合わさった場合には、(オンライン、オフラインを問わず)いじめに遭っている可能性が高いと考えられます。
興味を突然失う
それまで大好きだったサッカーやギターに急に興味を示さなくなったということはありませんか?これは、他の要因と相まって、誰かに辛い思いをさせられているサインかもしれません。
イライラしている、気分が変わりやすい、返事がとげとげしい
感情の揺れが激しいからといって、必ずしもいじめ被害に遭っているとは限りません。しかし、ソーシャルメディアを利用した後などに、返事がとげとげしくなったり、ビクビクしていたり、神経質になっていたりすることがあれば、問題を抱えているのではないかと疑ってください。
子供の「何でもない」や「大丈夫」といった回答に満足してはいけません。このような答えは、必ずしもすべてが順調に言っていることを意味しているわけではありません。お子さまがネット上での体験について本当はどう感じているのか、掘り下げて考えてみることも必要です。
学校を休むために仮病を使う
「体調が悪い。今日は学校を休んでもいい?」ほとんどの子供が、このような言い訳をしたことがあります。テスト勉強をしていないから、嫌いな授業が多い日だからといった理由で、その原因から逃げようとするのはよくあることです。しかし、あまりにも頻繁だったり、長期間にわたって体調不良を装う場合は、加害者との衝突を恐れているなど、より深刻な問題があるかもしれません。
ソーシャルネットワークのプロフィールを削除した
よく使っていたソーシャルネットワークを突然やめてしまったら、要注意です。若者が多くの時間を費やしてデジタルライフを構築している現代において、ソーシャルメディアアカウントを使用しなくなったことは何らかの警報が発せられていると考えるべきです。子供のデバイスにペアレンタルコントロールツールをインストールすることで、使用しているアプリを保護者が把握でき、利用状況が急に変化した場合も確認ができます。
深刻な引きこもり
ティーンエイジャーが親から独立したいと思うのは当然のことです。そのために、自分だけの社会的つながりの構築に時間を割くこともあるでしょう。しかし、家族や友人と距離を置き、外の世界から隠れ、ソーシャルメディアを避けるようになったら、おそらく何か問題が起きています。
優れたコミュニケーション技術
大人への道のりは、一筋縄ではいかない旅のようなものです。ネットいじめに遭っていないティーンエイジャーであっても、上記のような兆候を示すことがよくあります。しかし、親(または教師)は、上記のような複数の症状がみられる場合には警戒し、助けの手を差し伸べる準備をしておく必要があります。
お子さまにこの話をするときには、第三者(友人やその子ども)に起きた話をすることで、お子さまと対立しないように接することができます。その際、問題がどのように解決されたのかも忘れずに話してください。あなたのお子さまにも起きているかもしれないことの喩えとして、そうした話を使ってください。不愉快な経験を話すことが苦手な子どもにとって、話がしやすくなります。このような対話をすることで、お子さまは悩んでいるのは自分だけではないと感じ、あなたが問題を理解していて助けてくれることを知ることができるため、心を開いてくれるでしょう。