無料アプリに潜む危険性とは?高額課金やウイルス感染、違法ダウンロードへの対策
10歳以上の子どもの99.7%がインターネットを利用し、89.4%が自分専用のスマートフォン(以下、スマホ)を所有している現在(内閣府, 2022)、子どもが無料アプリを安全に楽しむために保護者は何に注意すべきでしょうか。
子どもたちが無料だと思っているものには、アドウェアやスパイウェアなどの危険なマルウェアが仕込まれていることがあります。これらのマルウェアは、できるだけ長い間ユーザーに気付かれないように設計されています。このようなマルウェアに感染すると、迷惑な広告やポップアップが表示されたり、個人情報が盗まれたり、重要なデータにアクセスできなくなったりします。同じことがパソコンやノートPCだけでなく、モバイルデバイスでも起こります。これは、公式のアプリストアに忍び込む悪意のあるアプリケーションが後を絶たないためです。
子どもがダウンロードの落とし穴にはまらないようにするために、保護者にできることとは?
è オペレーティングシステムにパッチを適用し、信頼できるインターネットセキュリティソリューションを使用してください。Androidのモバイルデバイスは、信頼できるモバイルセキュリティソリューションで保護できます。ESET Mobile Securityは、ダウンロードしたファイルを自動的にスキャンし、悪意のあるアイテムをブロックすることで、デバイスを保護します。
è お子さまが新しいプログラムをダウンロードしようしている場合は、そのソフトウェアの開発元のWebサイトの確認や公式オンラインストアを利用するように誘導してください。公式のサイトであれば、背後に潜んでいる不要なマルウェアをうっかりダウンロードしてしまうリスクが低くなります。
è お子さまには、リンクやダウンロードボタンをクリックする前に、立ち止まって考えるように教えてあげてください。リンクやダウンロードボタンの中には、詐欺サイトなどの悪意のあるサイトを表示するものが少なくありません。
è 「うますぎる話には落とし穴がある」というのが、ダウンロードの鉄則です。たとえば、既存のゲームやオンラインサービスに魅力的な追加機能を提供すると謳っているサードパーティアプリは、実際には広告が表示されるだけのものや、最悪の場合はマルウェアに感染したりするものもあります。
è 信頼性の高いペアレンタルコントロールアプリを使用することで、お子さまのダウンロード状況を見守り、問題のあるコンテンツをブロックできます。また、ペアレンタルコントロールアプリを使用することで、お子さまが誤ってオンラインショッピングをしてしまった場合にかかるコストを大幅に削減できます。
親と子で良好なコミュニケーションを築くことの重要性
その他にも注意点はありますが、中でも忘れてはならないのが「話し方」です。子どもと対立しないようなアプローチを取ることをお勧めします。多くの人がインターネットからコンテンツをダウンロードしています。したがって、嫌な経験をしたことのある人が周囲にいる可能性があります。その人の経験を子どもに伝える際には、ポジティブな方向に話を持っていきましょう。前向きに解決するためにどのようなステップを踏んだのか、その経験から何を学び、今はどのようにしているのか、などを話してください。
10歳以上の子どもの99.7%がインターネットを利用し、89.4%が自分専用のスマートフォン(以下、スマホ)を所有している現在(内閣府, 2022)、子どもが無料アプリを安全に楽しむために保護者は何に注意すべきでしょうか。
小学生でも6割以上が自分専用のスマートフォン(以下、スマホ)を持っている現在(内閣府、2022)、子どものスマホ利用に関する心配事といえばインターネット上でのコミュニケーションのトラブルや長時間利用に目が向きがちですが、ほかにも忘れてはならないのは、スマホのマルウェア感染です。利用者が気がつかないうちにスマホに不審な動きをするアプリケーション(以下、アプリ)、いわゆる不正アプリが侵入してしまうと、端末から利用者情報を抜き取られたり、身代金を要求されたりする被害に遭いかねません。子どもが不正アプリの被害者にならないために、家庭でもできる対策をご紹介します。